＊５：「国鉄」を分割して民営化しようという議論が活発に進められている頃、マスコミには『国鉄労使の悪慣行』などと題する特集が盛んに掲載されました。
このような特集で取り上げられた内容は、例えば、「国鉄」の賃金・給与支払いの規定にはないような手当が職員に支払われている（ヤミ（闇）手当）だとか、勤務日に急に職員が事前連絡もなくとる休暇（突発休）の横行であるとか、いかに「国鉄」の現場の職場規律が乱れているかということでした。
どうやらこのような記事は、「国鉄」分割民営化を推進したい勢力によるマスコミを通じた世論操作という疑いが濃いようです。
とは言え、既に国民が「国鉄」の乱れた職場規律のことに薄々気づいていて、そしてこれらの職場慣行に対して「おかしいんじゃないか」という批判の気持ちをもともと抱いていたからこそ、このようなマスコミによる世論の煽りも効いたのではないかと思います。